足の指の捻挫(15歳)~検査編~大田区の整体・治りの悪いケガ
- 2018年06月01日
- ブログ
◆症例:足の指の捻挫(右足人差し指の第一関節)
身内で恐縮ですが、息子(15歳)の症例です。
長くなりましたが、当院の治療の基本的な流れの参考にもしていただきたいので、ケガに対する処置を詳しく書いてみました。
・この記事の概要
息子(15歳)が、足の指(右足人差し指の第一関節)を脱臼。病院では脱臼の処置はされており、レントゲンで骨には問題ないと言われた。痛みは弱くなりながら1か月以上続き、今はほぼ気にならなくなったが、違和感が残っている。
※特に見た目ではわかりません。
どのように私が治療したのか、結果と合わせて興味のある方はご覧ください。先に結果が気になる方は、次ページのブログ、足の指の捻挫~結果編~の⑤「結果」からご覧ください。
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1、ケガの状況(15歳・男子)
2か月ほど前に自転車から降りるときにバランスを崩し、右足人差し指を地面に強く打ちつけた。かなり痛みが出たために整形外科を受診した。
2、病院での診察と治療
レントゲン撮影の結果、骨には問題はなかった。右足の指の第一関節(指の最も先の関節)に脱臼があったので、医師に関節を正常な位置に直してもらった。
3、その後
医師の見通しでは、2週間程度で痛みも収まるとのことだった。サッカーをやる息子がボールを蹴れるくらいに痛みが収まるまでには4週間かかったとのこと。
4、現状
今現在は「痛みはないが、違和感が残っている」とのこと。実際に足の指で物を掴むようにすると、違和感があるそう。
5、当院での対応
- ①問診(上記のようなことを聴き取り、望む状態を設定する)
- ②検査 その1
まず、足の指のケガが実際に息子の健康に影響を与えているかどうかを、本人の腕の力の入り加減を見ることでチェックします。
※人は健康であれば、全身の筋肉にしっかりと力を入れることができます。逆にどこかに調子の悪いところがあると筋肉にしっかりと力を入れられない、ということが起こります。
そんな原理を利用した検査方法です。
A:息子に仰向けの状態で、左腕を上げてもらいます。
(写真参照)
B:その状態で私が息子の左腕を彼の足の方向へ倒すように押します。息子にはそれに負けないように耐えてもらいます。私が少し強めに押すとその力に負けてしまう感じでした。この左腕の力の入り加減を息子に覚えておいてもらいます。
C:次に、息子にケガをした自分の右足の人差し指を彼自身の右手で掴んでもらい、先ほどと同じようにして彼が上げた左腕を私が押して力の入り加減をチェックします。
D:すると、さっきとは明らかに違い、息子の左腕には力がしっかりと入りました。今やったように息子が自分で自分の右足の人差し指を掴んだ方が、最初にやった掴まない状態の時よりも左腕に力が強く入ったのです。私が強く押す力にも楽に耐えることができました。
E:このことから息子の右足人差し指については、たとえ痛みがなくなっていても、まだ守る必要があることが分かります。自分でケガをした部位を掴んで守ると、体が「YES」(この場合は守る必要がある、という意味でのYES)という反応をするので、力が強くなるのです。逆に、体が「NO」という拒否反応をする時は力が弱くなります。
息子のケガをした部位は、まだ守られる必要がある、つまり“治癒する余地がある”ということになります。
ケガは、今も息子の体に影響を及ぼしており、ケガが治癒すれば、影響を受けている全身の状態もより良い状態になると言えます。
このように足の指のケガであったとしても、人間はすべて繋がっているので影響は全身に及びます。
次ページのブログへ続きます。
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