「ひざ痛なら運動しよう」は本当か?~大田区池上の治療院トゥルーヴォイスミー~
- 2019年09月17日
- ブログ
こんにちは。
日々、色々な患者さんと接していて、ちょっと気を付けていただいたい、
と思ったことを書いています。
今回は ひざ痛 についてです。
ひざの痛みを訴える方は多くいらっしゃいます。
そしてそういう方たちから一様にきかれるのが、
「運動はした方がいいんでしょうか?」
というご質問です。
どうも私には、その質問の背景に
「痛いのに動かしていいの?」
という不安があるように感じられます。
それでもそのような質問をされるのは、
「ひざが痛いのなら、足の筋肉をつけなさい」
と指導する医療者がいるからでしょう。
ひざ痛の場合、確かに足の筋力が衰えることで
起こることはあり得ます。
しかし、全員がそうではありませんし、
何より大事なことは、その方が
「運動できるコンディションにあるか」
という点です。
例えば、あなたが今日から重量挙げをはじめたとします。
そこで最初から100キロのバーベルを持ち上げることは
しないでしょう。
もっと軽いバーベルから初めていくはずですね。
同じように、今日からランニングを始めた人が、
いきなり42.195キロを走ったりはしないでしょう。
もっと短い距離から体を作っていくはずです。
無茶をすればただ体を壊すだけです(笑)
ひざ痛も同じで、その方が
”足の筋肉を鍛えるのに適した状態にあるか”
を見極めた上で、適切な方法を指導するのが
本来の医療者の役割ではないでしょうか?
ひざが痛いからと言って、筋肉を鍛えるような動きよりも、
もっとずっと軽いストレッチをした方が向いている方、
単にまっすぐ立ってみる、というような事から
スタートしなければならない方もいらっしゃるかも
知れません。
これは実際にその方がどのような状態であるかで、
変わってきますので一概には言えません。
ひざが痛い方は様々な理由で
そのような状態に陥っているわけですから、
その方のコンディションを考慮せずに
「今日から筋肉を鍛えなさい」
という指導は非常に危険です。
ひざが痛いからといって、運動したら余計に痛くなった。
という話はよく聞きます。
運動が悪いのではなく、安静が良いのでもありません。
やはり人にはそれぞれに適したやり方があるので、
もし、あなたが医療者からのアドバイスを受けるのであれば、
「それは私の状態にあってますか?」
と訊かれると良いでしょう。
なぜなら説明してきたように、ひざ痛と言っても、
人それぞれに状態は異なるからです。
以上、参考になれば幸いです。
適切に対処して、こんな風に
スッキリするといいですね。