受精の新常識「生き残りのレースのウソ」~大田区池上の整体・治療院トゥルーヴォイスミー~
- 2021年03月14日
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3月13日が私の誕生日だったので受精の話をします。 一回の射精で1~4億の精子が出るそうです。 そんな大勢の中で「生き残りのレース」に勝ったものだけが卵子と結ばれる、、、 というストーリーはウソだと私は思っています。 「あなたは生き残りのレースに勝てたから優秀なのよ」 なんて過去誰かに励まされた時に「それなんか変だなあ」という違和感がずっとありました。 膣の中は雑菌の繁殖を防ぐために酸性になっていて、 精子はその中では2,3日しか生きられないという 過酷な環境です。考えてみて欲しいのです。 そんな環境に放り出されて、あなただったらそこから 更に熾烈な生き残りのレースをしようと思うでしょうか? 生命はそういうことはしないと思います。 「全員が助かるのはムリ」と知った精子たちは 「あなた」を遥か先の卵子まで送り届けることに決めたのだと思います。 自分たちの命を投げ打って。 遠い昔。 「お前が行け!」と私は誰かに背中を押されたような気がするのです。 そして私が母の卵子に辿り着くまで数億の精子が自らの命を犠牲にして私を守り、 最後まで見届けてくれたのだと感じています。記憶のような夢のようなものですが。 私だけでなく、あなたもきっとそうやって生まれてきたに違いないと思います。 ではなぜ数億という夥しい数の精子の中から「あなた」が選ばれたのだと思いますか? 他の誰でもなく。 あなたが「強いから」とか「優秀だから」とかじゃないと私は思います。 それは「あなた」だったから。 ただそれだけ。 他に理由なんてない。 だからあなたも私も生まれてこれたんだと思うのです。 お姫様である卵子は宮殿で待っています。 そこへ勇者である精子が、あらゆる強敵や苦難を乗り越えて姫の元へ辿り着きます。 その時勇者には頼もしい味方が必ずいるものです。 こんなストーリーがエンタメで王道なのも、人は無意識に精子たちの営みを知っているからではないでしょうか? わたしやあなたを命をかけて守り、最後まで見届けてくれた精子たちに 「おい、俺の命返してくれ~」と言われないよう引き続き人生を歩んでまいります。