高齢者の熱中症対策で大事な2つのこと~13年の訪問経験から~
- 2023年08月13日
- ブログ
こんにちは。
院長の山崎です。私は
・トゥルーヴォイスミーの施術と
・高齢者のお宅へ訪問する保険施術
の両方を行っています。
もし大田区在住でご家族等に訪問施術を希望される方がいらっしゃいましたら、こちらからご覧ください。
さて、総務省のデータによると2020年の6~9月の間に全国で熱中症で救急搬送された方は64869人。
そのうち高齢者(65歳以上)が占める割合は、2008年~2009年は全体の40%前後であったのに対し、2018年~2021年は48~58%と増加の傾向にあります。
そこで訪問歴13年の私が多くの高齢者のお宅を実際に訪問してきて「これ大事!」と実感した熱中症対策を2つ書きますね。
①エアコン(冷房)をちゃんと使う
誰でもそうですが、高齢になると体の感覚が鈍り、暑さも寒さも感じにくくなりますね。
従って自覚のないまま気づいたら熱中症になっていた、というケースが多いです。
そもそも熱中症は「暑いから」なるわけですよね?
ガンガンに冷やす必要はありません。
ゆるくで良いのでエアコン(冷房)をちゃんと使うことがまずは熱中症予防の第一です。
②塩分を摂る
昔、炭鉱で暑さと闘いながら働く人たちが塩(岩塩)をなめながら仕事をした、という話を聞いた事はありますか?
実は汗からは水分と同時に塩分やミネラルなども抜けていきます。
当時の人たちは水だけでなく塩も補給すればいつまでも元気に仕事ができることを体験的に知っていました。
「塩=高血圧」というのは実は誤解があります。
精製された食卓塩はダメですが、ミネラルもきちんと含んだ自然塩であれば、特別な疾患で止められていない限り、多めに摂っても問題ありません。
水分(できればお茶よりも水)を摂ることも忘れずに。
また塩の代わりに昔ながらのお味噌を多めに摂ることでも良いです。
「冷房は冷えて関節が痛くなるからイヤ」
「水分ばかり摂るとトイレが面倒」
など、熱中症対策には嬉しくない側面があることは確かです。
しかし、熱中症とはカンタンに言って
『細胞が煮えたぎって起こる多臓器不全』
です。
脳、肝臓、心臓、肺の細胞は熱に弱いので容易にそのような状態になるのです。
いかに普段の私たちの健康が絶妙なバランスで成り立っているかが分かりますね。
その他
私が実際に体験したケースですが、
『エアコンが暖房になっていた』
なんていうこともあります。
視力も衰える高齢者にとってエアコンのリモコン表示は見えづらいですが、
真夏の出来事ですから全然笑えません。
そのお宅はご夫妻でお住まいでしたが、そんな中でも分厚い布団にくるまってお二人ともウトウトされていました。
私の到着があと数十分遅れていたら、、と考えると恐ろしいです。
特に疾患を抱えてらっしゃる方にとってはこの暑さを乗り切るだけでも大仕事だと思います。
ぜひ上の2つをヒントに過ごしていただければ、と思います。