神さまが語る本当の病気のこと③~オンライン専門整体・治療院トゥルーヴォイスミー~

ある映像

第3章【ある映像】

テレビに目をやると空から下界を見下ろしたような映像が映っていた。

画面中央に上から下まで続く一本道があり、そこを一台の車が走っている。殆どが暗く明かりは車のヘッドライトだけだ。

道の両脇にはガードレールがあって、その外側は暗くどちらも深い谷になっているようだ。

「あ、この道、、」

オレが言いかけると神さまは

「さよう、お前さんがさっきまで走っとった道と同じじゃ」

と言って茶を啜ると続けて言った。

「これはな、お前さんたち人間の健康状態を分かりやすく映像にしたものなんじゃよ。ちょっと見ててみ」

 

画面に目を戻すと、さっきまでまっすぐ走っていた車が少しずつフラフラしはじめた、と思った途端急に車は左に傾き、ものすごい勢いでガードレールにぶつかった。

車の勢いは全く衰えず、そのままガードレールを突き破って谷底へと落ちていってしまった。映像はそこで消えた。

「わーなんか感じ悪いなあ」

オレがさきほどの自分の経験を思い出して言うと

「そうじゃろう。ところでお前さん、ガードレールに何か書いてあったのを見たかね?」

と神さま。

言われてオレは思い出した。確かにガードレールには「がん」「糖尿病」「脳卒中」など他にもたくさんの病名が書かれていた。オレがそれを言おうとすると

「そうそう、それのことじゃ」

と神さまは先に言ってから

「さっきの映像を見たじゃろ?あんな風に谷底へ落ちたら誰だって確実に死んでしまうわな?」

とオレに問いかけた。オレが頷くと、神さまも頷いて続けた。

「そこで聞くが、お前さんが落ちずに済んだのはなぜだと思う?」

「え?なぜってそりゃあガードレールがあったからですよ」

当たり前のことじゃないか、とオレは内心思いながら答えて茶を啜った。

「そうじゃな。つまり”病気というガードレール”があったからお前さんは谷底へ落ちずに助かった、というわけじゃ」

「は?」

 

”病気というガードレール”?

オレは神さまが何を言っているのか全然分からなかった。やはりこの目の前の老人は神さまなどではなく、ちょっと頭がおかしいだけなのかもしれない。

オレは目についたおかきを勝手にひとつ取って口に入れた。おかきは懐かしい味がして旨かった。おかきの味に満足しながら神さまの言葉を反芻する。

ガードレールがあったからオレは助かった、それは間違いがない。ガードレールがなければオレは谷底へ落ちていたはずだ。

”病気というガードレール”と神さまは言ったが、ガードレールと病気なんてそもそも関係がないよなあ、、ええい分からん!

オレが思考を止めると

「お?もう分かったのか?」

と神さま。

「いえ、何のことか全然分かりません」

オレは答えた。

 

第4章へつづく。

 

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