神さまが語る本当の病気のこと④~オンライン専門整体・治療院トゥルーヴォイスミー~

驚愕

第4章【驚愕】

「そうか、よしよし。まあ、わしも神さまとして説明せねばならん立場じゃし、ちょうどええわい」

神さまは嬉しそうだった。そして再度リモコンを操作すると、テレビ画面にはさっきと同じく暗い一本道を車が走る映像が流れた。神さまが言う。

「何度も言うが、これはお前さんの健康状態を分かりやすく映像にしたものじゃ。このようにお前さんはまっすぐ一本道を走っておる」

オレは頷いた。

「まっすぐに走っていれば何も問題はない、これが健康な状態とするぞ」

オレが頷くと神さまは茶を啜ってから続けた。

「じゃが人はどうしたって健康状態が不安定になることがある。それが車が蛇行運転している状態にあたるんじゃ」

神さまが言うと画面の中の車が蛇行運転を始めた。オレは頷きながらおかきをもう1個口に入れた。気に入った。

「蛇行運転に気が付いてまっすぐに戻せれば良い。しかしそれが出来なければいずれガードレールにぶつかってしまう。ここまでは分かるな?」

映像でも車はガードレールにぶつかって止まった。オレはおかきを噛みながら頷く。

「このようにガードレールはまっすぐに戻せないお前さんが谷底へ落ちないように、つまり死なないように守っているんじゃ」

オレは茶を啜ってから訊いた。

「ガードレールがオレを守ってくれたことは分かります。確かにそれでオレは助かったわけだし。でもそれと病気とはやっぱり関係ないのではないですか?」

 

オレの言葉に神さまは何度も頷いてから言った。

「まあそう思うじゃろうなあ。では聞くが、お前さんはガードレールにぶつかるまで何も気づかなかったじゃろ?」

「え?まあ、確かに何が起こったのか全然気づきませんでした」

「そうじゃろう。もうひとつ聞くが、お前さんは自分が糖尿病になりそうだと分かっていたのかな?」

オレは言葉出なかった。

健康に自信があったから医者から糖尿病であることを告げられたのは全くの想定外で結構ショックだったのだ。

黙っているオレを見る神さまのまなざしが更に優しくなった。

「実はまだお前さんに見せてない映像があるんじゃ」

そう言って神さまはリモコンを操作した。再度空から見下ろす映像が流れたが、今までとは違って画面は車に向かってぐんぐん降りていき、運転手に顔を映した。

 

オレは絶句した。

運転しているのは間違いなくオレだった。

しかし画面のオレは目をつぶって運転していたのだ。

 

第5章へつづく。

 

 

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